仮面ライダー ルーレット

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 状況は混沌とし始めて大本営は情報を集めようと参謀や副官、斥候を各所に送り出しますが、一向に戦場の全体像が見えて来ませんでした

 それでもモルトケたち普参謀本部の俊英たちは限られた情報から「仏軍はメッス要塞西方の地(フラップヴィルなど)に留まっている」と予測し、それが正午過ぎに確実となると同時に、カール王子の第二軍より第9軍団がアマンヴィエを、近衛軍団と第12「ザクセン王国」軍団がサント=マリー=オー=シェンヌを目標に進むことを通告されたのです

 この仏軍右翼(北側)戦線がどこまで延伸しているか、については、結局普大本営は午後も陽が傾く頃、参謀本部第3課長のカール・ヘルマン・ベルンハルト・フォン・ブランデンシュタイン中佐が北部の戦況視察後に行った報告によって漸く知るところとなったのです

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 結局のところ大本営も参謀本部も、「あのカール王子が敵の見える前線にて指揮を執っているのだから、きっと状況を掌握して戦っているに違いない」などと楽観視していたに過ぎなかったのでした

燃えるモガドール農場を臨むグラヴロット近郊で観戦するヴィルヘルム1世とビスマルクら大本営幕僚 午後1時過ぎ、北部の第二軍諸軍団の前進と、防戦のみと命令したはずなのにどうも激しくなる一方の第一軍戦線が気になり出した国王と大本営はフラヴィニーの丘を発ち、ルゾンヴィル近郊の高地上まで進出しました

この時本営の高級指揮官たちは、南方より接近する新たな軍勢を視認したのです

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エデュアルド・フリードリヒ・カール・フォン・フランセキー歩兵大将率いる普第2軍団の前衛の姿でした

 軍団駐屯地のバルト海沿岸ポンメルンの地から遥々ザール川沿岸まで鉄道輸送され、その後は殆ど休日なしの強行軍でポンタ=ムッソンに達していた第2軍団は、前日深夜より再び行軍を開始し、オンヴィルとシャンブレ=ビュシエールを経てゴルズ北西高地まで進んで来ました

 既述通り「軍団の参戦前にあらかた戦争の行方が定まってしまうのではないか」と危惧していた猛将軍フランセキー大将は、幕僚を引き連れて軍団に先行し、ちょうどルゾンヴィルへ移動しようとしていたヴィルヘルム国王に直接到着を報告するのです

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 フランセキーのような敢闘精神旺盛な将軍が大好きな国王は、既に前夜から一睡もせずに軍団を前線へ繰り出した将軍を労い、また頻りと参戦を願い出るフランセキーの望みを適えてあげたくもなっていました

しかし、既に前線では滞りなく作戦が進行している様子であり、国王は将軍に対し麾下軍団をして「ルゾンヴィルまで前進する大本営の下で待機し後命を待つように」命じたのでした

 この後午後4時15分、第一軍本営のシュタインメッツ大将より報告があり、それには「ジュニヴォー森とヴォー森のそれぞれ東方高地上に対する攻防は敵味方が拮抗し勝敗が付かず」とあり、また「この方面の仏軍に対してはその左翼側に対し強力な攻撃を行うことが肝要」と意見して来たのです

 第一軍前線の様子を自ら確かめたくなったヴィルヘルム国王は、大勢の属員を引き連れて午後4時30分過ぎ、第一軍の前線近くまで騎行しました

 「国王来る」の報に駆け付けたシュタインメッツ大将は、「第一軍は砲兵を以て仏軍を粉砕し、サン=テュベールを確保、勝ちに乗じて砲兵と騎兵を前進させているところ」と報告するのです

国王は信頼するシュタインメッツの報告を楽しげに聞きましたが参謀本部の一行は皆顔をしかめていました

 モルトケを始め参謀本部の目には「大本営が実行中の自軍左翼側(第二軍)を使用して行おうとしている決戦が、今や右翼側(第一軍)が勝手に行っている」と映り、不快感とそれ以上に不安が増して行ったのでした

 しかしこの時刻(午後4時30分)ハルトマン将軍の騎兵第1師団はマルメゾンの北まで後退、サン=テュベールから第7軍団の砲兵も一部後退し、新規に参入した第31旅団や第39連隊も苦戦していました

 第一軍本営と大本営は未だその事実を知らず、暫く後に事実を知った高級指揮官たちはただ驚愕するしかなかったのです

グラヴロットのシュタインメッツ将軍